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藤井輝明先生、ふれあいタッチング

藤井輝明先生をご存知でしょうか。
藤井先生は、顔に海綿状血管腫というふくらみがあります。
2歳の時に発症して、その容貌からつらい差別を経験されてきたそうです。
現在は医学博士として大学などで後進の指導にあたりながら、
顔に病気や傷などを抱える人たちに対する偏見をなくすために、
各地の小・中・高校などで講演・交流活動をされています。

12月7日の人権啓発教育発表会の日に講演をしてくださる予定ですが、
それに先立ち、杉九の子どもたちとふれあうための時間をとってくださいました。

教室では、容貌をからかうあだ名に深く傷つけられた体験を話してくださいました。
軽い気持ちの言葉が、友だちにつらい思いをさせることに気づいて欲しいということです。

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「みんなちがって、みんないい。」金子みすずの言葉をひいて、
一人一人が違うことを受け入れようというお話でした。
お話のあとで、お顔のふくらみに触れさせてくださいました。
とても軟かで、みんなびっくり。

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2年生とは給食を一緒に食べました。
子どもたち、ちょっと緊張気味。

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先生がこの活動を続けていらっしゃるのは、ご両親の活動を引き継いでのことだそうです。
ご両親は、先生の病気が血管の奇形によるもので感染の心配がないことを、
機会あるごとにお話をされたそうです。

先生の「どうして僕の顔は腫れているの?」という問いに、お母様は“ぞうさん”の歌をうたって
「あなたはお母さんから生まれたのだから、お母さんの一部なのよ」と答えたそうです。

どんな時にも、子どもの全てを受け入れる存在、それが親・保護者の役目。
あらためて我が子をながめました。

12月7日の講演会には、きっと心に響くお話が聞けると思います。
よろしくお願いします。