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入学おめでとう

入学式でのPTA会長からの祝辞です(抜粋)。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんは、毎日新しいことに出会って、楽しくてワクワクしているでしょうか、
それとも少し心配でドキドキしているでしょうか。
そんな、少し心配な気持ちを応援するお話をします。

みなさんは『ぐりとぐら』という絵本を読んだことがあるでしょうか。
帽子をかぶった2匹の野ねずみが、森で大きなカステラを焼くお話ですね。
そのお話を書いた中川李江子さんが、
「ゆうき」という詩の中でこんなふうに言っています。

こどもは ひとりひとり
こころに ひとつぶ
ゆうきをもって うまれてくる
(*1)

みなさん一人一人が、心にひとつぶの「ゆうき」を持っているのですって。
ひとつぶって、このくらいかな。
ひとつぶの「ゆうき」。 「ゆうき」って何でしょう。

たとえば、
初めて会ったお友達に声をかけるとき、はずかしいな、どうしようかな、という時に、
ぽんっと背中を押してくれるのがゆうき。
それから、
電車やバスでお年寄りに席を譲ろうかなと迷った時、
それから
道で近所の人から「おはようございます」と声をかけられて、
「おはようございます」と返事をするとき。
困った時に「助けて」という時も、ゆうきがいりますね。
自分で考えて「こうしよう」と決めるときに、力をかしてくれるのが「ゆうき」です。

「ゆうき」をもっていると、とても広い世界に出ていけそうですね。
心に「ゆうき」を持っていることを忘れずに、ぜひ色々なことに挑戦してください。

ここからは保護者の皆さまへのお祝いの言葉です。
お子様方のご成長を心よりお慶び申し上げます。

私ごとですが、5年前の我が子の入学式を思い出しますと、
保育園で年長さんとしての姿を見て、立派になったと思ったのもつかの間、
小学校に来てみると、小さくてかわいらしくて、
ああ、またスタートなのだと思ったものです。
今日と同じく2年生の頼もしい姿に、
うちの子も1年であんなになるだろうかと心配しましたが、
なんとかなるのです!
先生方のご指導あってのことですが、
子どもたちの成長する力は本当に素晴らしいと思います。

その成長は一人一人違っていて、
速い子もいるし、ゆっくりの子もいます。伸びる方向も色々です。
色々な個性を持った子どもたちの中で、我が子もその一人として育ちます。
そう考えますと、我が子の育ちのためにも、
周りの子ども達みんなの成長を見守って、応援していくことが必要かと思います。
そして、
先生方のご指導とあわせて、地域の方々のお力添えは、なくてはならないものです。
これまで同様、杉九小の子どもたちを、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、
新入生のみなさんにとっても、保護者の皆さんにとっても、
杉九小での6年間が、充実したものとなり、
将来のいい思い出になりますようご祈念いたしまして、
お祝いの言葉とさせていただきます。

*1:第81回NHK全国学校音楽コンクール 小学校課題曲「ゆうき」 より