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先生に聞いてみました!プログラミング教育って何を学ぶの?

2月発行の広報誌192号はご覧いただけましたでしょうか。
2020年度から必修化されたプログラミング教育がなぜ小学生にも必要とされているかなど、本誌に掲載しきれなかった内容を2-3担任曽木先生寄稿の原稿からご紹介します。

プログラミング教育のイメージ

プログラミング教育とは
現代において、コンピュータなどのICT機器は生活に不可欠なものです。
大量に供給される情報を適切に取捨選択して問題を解決していくことが必要な時代が到来しつつあります。

コンピュータは人が指示した通りにコンピュータを動かすための命令のことを「プログラム」といい、そのプログラムを作ることを「プログラミング」といいます。
プログラミングでは、プログラムを単純化するための手順を考えます。
いろいろな要素をどのように組み合わせていくと最も効率よく目的にたどり着くことができるのかを考えることが大切です。

子どもたちの将来にとって必要不可欠なコンピュータを、適切かつ効果的に活用していくためには、コンピュータを動かす命令を与えること=「プログラミング」を知ることが重要です。
こうしたことから、小学校においてもプログラミング教育を導入することになりました。

ただし、プログラミング科という授業ができるわけではないので、例えば算数や生活科といった授業の中でプログラミング的思考を身に付ける学習を行い、プログラミング的思考が各教科やふだんの生活に生かせるようにしていくことが大切です。


プログラミング的思考を身につけるステップ
プログラミング教育では、プログラマーを養成するのではなく、「プログラミング的思考」を身に付けるための様々な学習を行います。

プログラミング教育とは、下記のような力を身につける教育とされています。

(1) どのような目的で、どのような一連の活動をさせたいのか、という意図を明確にする。
(2) その一連の活動を実現するために、どのような動きが必要なのかを考える。
(3) 一つ一つの動きをコンピュータ等が理解できる命令(記号)に置き換える。
(4) 置き換えた命令(記号)をどのように組み合わせればよいかを考える。
(5) その命令(記号)の組合せをどのように改善すればよりよくなるのかを考える。
(6) (5)を論理的に考え、表現していく。


コンピュータを使わないプログラミング教育も
プログラミング教育は、コンピュータを使って学ぶものと、コンピュータを使わないアンプラグドと呼ばれるものがあり、この2つをうまく組み合わせながら学習を進めます。

アンプラグドの例は「どのような順序で物事が動いているか(朝起きてからの生活、給食の手順など)を考える」「プログラミングおもちゃを使って、迷路でゴールに行くまでの道順を考える」(主に低学年)などがあります。
コンピュータを使った学習の例は「正多角形や円をコンピュータで描くプログラムを作る」「コンピュータでロボットを制御するプログラムを作る」(主に高学年)などがあります。

アンプラグドでは、子どもが実際に体を動かすなど体感しながらプログラムの良さを実感できる良さがあり、コンピュータを使ったプログラミングはやり直しが何回でも簡単にできるというコンピュータの良さを十分に生かした学習ができる良さがあります。


広報部より
難しく考えがちなプログラミング教育ですが、意外と身近に学習の糸口があることにとても驚きました。学校生活を通して学んだことが、未来に繋がるプログラミング教育に今後も注目していきたいですね。